Research | Purpose & Future

プロセスイノベーションを目指して -異分野の融合研究が生み出す生産技術-

慶應義塾大学理工学部システムデザイン工学科 柿沼研究室

柿沼研究室では,システムデザインの観点から,生産工学(ものづくり)に関する最先端の研究を行っています.コトづくりや価値づくりはものづくりの上になりたっており,ものづくりに革新を起こすことは,新たなプロダクトの創造・創出に繋がります.そればかりではありません.従来にない高効率,低コスト,そして安全性の高い画期的な製造技術の開発は,経済的優位性を高めて,国力の強化や豊かな社会形成に大きく貢献します.

ものづくり研究は,プロセス研究と工作機械研究が独立に実施され,発展してきましたが,プロセスからの負荷は加工機械に影響を及ぼし,加工機械の性能や動作はプロセスに影響を及ぼします.つまり,両者を切り離すことはできません.そこで,柿沼研究室では,加工学・モデリング・制御工学などを駆使しながら,システムデザインをコンセプトにプロセスと加工機械の相互作用まで考慮した新たな領域のものづくり研究にチャレンジしています.また,産業界や国内外の研究機関と密に連携・協力しながら,ものづくり革新を起こすことを目指しています.

柿沼研究室 研究概念図

柿沼研究室が推進する主な研究分野

加工現象解析とプロセス開発

最新の分析装置・観察装置を用いて超精密加工プロセスや金属3Dプリンティングにおける加工現象の解析を行っています.プロセスの最適化やハイブリッドプロセスの開発研究にも取り組んでいます.

加工現象解析とプロセス開発

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加工機の制御と知能化

加工中に抽出・推定したデータから加工機自身が加工プロセスの状態を自律的に監視・判断・制御する,知能化技術を開発しています.“力を感じる”機能を活かした知能化技術の開発に力を入れています.

加工機の制御と知能化

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機能性材料の開発と応用 

電場や磁場で材料特性が変化する機能性材料の開発と応用研究を行っています.材料そのものが特殊な機能を有するため,力伝達や可変減衰などの機構をシンプルに構成でき,装置の小型化ができます.


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産学連携・大学間連携・International Collaboration

 

international Collaboration

国境の垣根を超えた連携が生み出すシナジー効果

柿沼研究室では,精密工学やものづくりにおける最先端の研究教育を実施するために,産学連携,大学間連携を積極的に行っています.産業界との連携により,研究室で生み出されたシーズ技術を社会ニーズと結び付けることができ,実社会に貢献する技術へと展開できます.また,大学間連携では,専門分野の異なる研究者同士がアイディアを出し合うことで,シナジー効果による革新的なシーズ技術の創出に繋がります.
柿沼研究室では,更に国際的な学術交流も活発に行っています.国際的に優れた欧米の大学・研究機関との連携を強化し,世界に先駆けた最先端の共同研究を実施しています.

 

共同研究情報(大学)

慶應義塾大学電子工学科田邉研究室
東京大学(杉田直彦 教授,三村秀和 准教授),名古屋大学(鈴木教和 准教授),東京工業大学(吉岡勇人 准教授),京都大学(河野大輔 准教授)

国際共同研究情報

Leibniz University Hannover, Institute of Production Engineering and Machine Tools(IFW)
RWTH Aachen, Laboratory for Machine Tools and Production Engineering(WZL)
University of Wisconsin Madison, Manufacturing Innovation Network Lab.
Oregon State University, Manufacturing Process Control Lab.